2012年12月22日土曜日

「近況」vol.46

第一部「無言近況」
吉本裕美子 (エレクトリック・ギター「二台のE-bowによる独奏」)
高原朝彦+しばてつDUO
池田拓実 (マルチチャンネルの何か)
しばてつ (ピアノソロ「棚」「練馬」など)
他未定

第二部「有言近況」
5:00pm頃から近所で通常は淡白な打上げ
どなた様もどうぞ

Facebookイヴェントページ

2012年12月22日(土)
3:30pm頃~4:30pm頃 (3:00pm過ぎから準備中 なし崩し開場)

入場無料

東京文化会館 4F音楽鑑賞室
JR上野駅公園口を出て正面の建物
ロビー奥右手の丸い柱の中のエレベータで4Fへ
4F廊下直進、突き当たり音楽資料室手前の左手の部屋

近況」は、兼業音楽家しばてつさん(ピアノ/鍵盤ハーモニカ、作曲)主催による入場無料のミニコンサート。今回初出演です。持ち時間がどうなるかにもよるのですが(15~20分?)、今回はE-bow(音が伸び続けるエフェクターの一種?)2台使用によるソロをやってみようと思っています。



大晦日の除夜舞とソロが2回続くこともあって、普段の演奏とは違うものにしたいという気持ちがありました。また、この日の夜はグンジョーガクレヨンのライヴに行くつもりでいたので、なるべく荷物が少なくてすむものをとも考えていました。そこで2台のE-bowを利用したソロをやってみようと思い立ちました。実際には9V電池一つで動く小さいアンプといくつかのエフェクターで、アンプを持っていく必要のない場合の普段のライヴとそんなに変わらない荷物量になってしまいましたが。

基本的な奏法は、E-bowを右手と左手と両方で持ち、複数の弦に一度にあてて和音を出す、また片方ずつ離したりあてたりするというもので、さほどのヴァリエーションがあるわけではありません。E-bowを持ちながらさらに指板を押さえるという器用なこともできそうになく、基本的には開放弦の音程しか出せません。あとはエフェクター頼み。これだけでソロを成り立たせるのはどうだろうと思わなくもなかったのですが、家で試してみると、E-bowをあてる位置によって、またあて方やあてている長さなどによっても倍音の出方やノイズ成分などが変わってくるので、なかなか面白いことができそうだという感触が得られました。

当日出番は2番目で、途中1台のE-bowで普通に指板を押さえながらの演奏も多少交えつつ15分弱ぐらい演奏。15分を少し超えても良いと言われていたのですが、今回はなんでもありの演奏というわけでもなかったし、同じことの繰り返しにもしたくありませんでした。最初の思いつきからすればこれで15分のソロができたというのはとても満足です。時間があまってしまったら、E-bow使わない短いソロもやろうと思っていたぐらいなので。演奏内容は、必ずしも思い通りではなかったのですが、でもそれはつまり、このような奏法で思っていた以上のヴァリエーションが出せるということでもあります。また良い機会があればたまにはこのような演奏をやってみようかなと思っています。