2012年10月12日金曜日

Friday Night Session 池上秀夫, 伊藤匠, 秦真紀子, 吉本裕美子

現代HEIGHTS金曜ライヴ Friday Night Session

池上秀夫 (contrabass)
伊藤匠 (sax)
秦真紀子 (dance)
吉本裕美子 (guitar)

2012年10月12日(金)
7:30pm 開場 8:00pm 開演

チャージ 1,800円 + ドリンク代 500円

現代HEIGHTS
http://gendaiheights.sakura.ne.jp/
小田急線東北沢駅、井の頭線池ノ上駅より徒歩4分
世田谷区北沢1-45-36
tel&fax:03-3469-1659

お問い合わせ: tamatoy project
tamatoy@gmail.com
http://tamatoy.blogspot.com/

池上秀夫 / Hideo Ikegami (contrabass)
中学時代よりジャズ、アヴァンギャルド・ミュージックなどに関心を持つようになり、大学入学後にコントラバスの演奏をはじめる。大学時代はビッグバンドに所属してジャズを演奏。1991年にピアニスト佐藤允彦氏の即興ワークショップに参加したのをきっかけにフリー・インプロヴィゼーションの演奏をはじめる。現在はインプロヴィゼーションをメインに都内を拠点に活動しつつ、海外での演奏も積極的に行っている。
http://homepage3.nifty.com/contrabassism/

伊藤匠 / Takumi Ito (sax)
構造とヒューモアの垣根で演奏することを得意とする。ソロでは、音をアンプリファイドさせ、フィードバックを用いた演奏を行う。
1997年、バンド【Tsuki No Wa】をスタート。以後、3枚のフルアルバムを発売。
2003年、自身のバンド【Ryusenkei-Body】をスタート。
2005年、コンピレーション CD「Le son sauvage」(EastWorksEntertainment)に参加。
2006年、フルアルバム「LS」(mao)を発売。
2010年、自身のバンド【Daitokai】をスタート。
2011年、フルアルバム「Probation」(自主制作)を発売。
http://www.ttttttttttiiiiiii.com/

秦真紀子 / Makiko Hata (dance)
20才頃より踊り始める。ふわふわ、ぐにゅぐにゅ…柔らかい身体と独自の言葉で擬音語ダンスを展開中。丁寧に繊細に動きを淡々と静かに積み上げる透明感のあるダンスを目指す。小空間やギャラリーでソロダンスを公演する一方、集団即興パフォーマンスへの参加、音楽家・映像・詩人等さまざまなジャンルの表現者とのコラボにも参加。

吉本裕美子 / Yumiko Yoshimoto (guitar)
ロックバンドの活動を経て、2006年よりエレクトリック・ギターの即興演奏を開始。ダンス、映像との共演の他、ソロ演奏も行う。2007年よりキッド・アイラック・アート・ホール『除夜舞』参加。2008年、山田勇男の8mm短編映画『白昼夢』の音楽担当。2009年、越後妻有アートトリエンナーレのヒグマ春夫パフォーマンス参加。
http://www.myspace.com/yoshimotoyumiko

昨年12月以来の久々現代HEIGHTS金曜ライヴ。秦真紀子さんとの共同企画です。伊藤匠×秦真紀子デュオ、池上秀夫×吉本裕美子デュオ、最後には全員セッション。伊藤匠さんと池上秀夫さんは初共演だそうです。



北里義之さん(音楽批評家)がライヴ評を書いてくださいました。

実は6月にはすでに決まっていたライヴ。出演の打診をし、チラシを作ってから3ヶ月半ぐらい経ってやっとの本番でした。伊藤匠さんは昨年5月のIrreversible Chance Meeting(白矢アートスペース)に出演して以来ダンスとの共演に興味をお持ちになった様子なので、ここはがっつりと秦真紀子さんとのデュオを。わたしは一昨年5月のIrreversible Chance Meeting、そして今年3月に阿佐ヶ谷Next Sundayといずれも大人数での共演はしたことがある池上秀夫さんと初めてのデュオ。現代HEIGHTSでの秦真紀子さんとの企画はいつもデュオ、デュオ、全員という形でやっているのですが、今回は特に2つのデュオをじっくりと見せたいという気持ちがありました。そのようなわけで、だいたいの時間配分は決めてはいたけれど、デュオのほうはやりたいだけやって残り時間で全員というぐらいの気分でいました。

伊藤匠さんはほとんど微音でスースーと息遣いを聞かせるような演奏が中心。少ない音数だったけれども、秦真紀子さんが伊藤さんのビールのグラスを持って移動したり、何かが起こりそうで起こらない緊張感をたたえたまま計ったように30分。池上さんとわたしのデュオは、ギターアンプのノイズにやや悩まされつつも、演奏自体は良い感じに池上さんのコントラバスの音と合わせることができたように思います。アンサンブルと言えるような混じり具合になるところもあればアタックをきかせた音でアクセントをつけたり、十分いろいろなことをやったな、もう終わってもいいなと思って終わってみたら意外と短くて20分強の演奏。でも最後の全員のセッションも、伊藤匠さんの演奏がかなり控えめだったので、ところどころ池上さんとのデュオの延長みたいな気分になりました。デュオのときは調和を意識していたけれど、全員の時は不調和も意識しながらの演奏。かえってそのほうが難しいと言えば難しいものです。