2012年1月7日土曜日

吉本裕美子 meets 木村由「真砂ノ触角」

木村由 (dance)
吉本裕美子 (guitar)

2012年1月7日(土)
8:00pm 開演

料金 2,000円 (1ドリンク付き)

綜合藝術茶房 喫茶茶会記
http://sakaiki.modalbeats.com/
地下鉄丸ノ内線 四谷三丁目駅 1番出口より徒歩3分
新宿区大京町2-4 1F
03-3351-7904 (営業時間のみ応対可)
sakaiki@modalbeats.com



木村由さんは機転を利かしたその瞬間の動きができる知的なダンサー。「ちゃぶ台ダンス」の印象はとても強力だが、ただそれに寄りかかっていることを良しとしない。自分の考えをしっかり持っていて、容赦のない鋭い意見を人に浴びせるけれど、自分自身に対しても厳しく、不本意なことに対してははっきりとそのように言う。決して対立を恐れない、そんな木村さんの負けん気の強さは他人事とは思えないものがある。
ダンサー或いは舞踏家と一公演まるごとデュオで対峙するのは、実はわたしにとって初めての経験であり、共演とかセッションとかいうよりも、何やら一勝負交えるような気分にもなっている。今回は使い慣れたエレクトリック・ギターだけではなくアコースティック楽器も持ち込む予定。現在の私に出せるもの全てを出しきるつもりで臨む次第である。
吉本裕美子 http://www.myspace.com/yoshimotoyumiko/

吉本裕美子さんほど自身の食指の動くままに足と時間をフルに使って、様々なセッションライブに立ち会っている人は居ないだろう。それは音楽に限らず、踊り、パフォーマンス、アートと、多種多様で、頭が下がるばかりだ。もちろん、様々な音楽シーンに自らも多数取り組んでいる。私は彼女に不思議な芯の強さと清さを感じるのだが、大学時代は文芸批評とロシア語をやっていた事を最近知り、何となく、彼女の魅力のルーツを垣間見たようで嬉しくなったりもした。
私はというと、相変わらず踊りばかりをしつこく試行錯誤の日々である。この頃、音とのセッションで、予測不能な思考と行動の面白さを知ってしまったのだから、コレはもうやるしかない。さて、混沌とした時間の中で、真砂の触角を張り巡らして、互いに身を投じてみようではないか。この小さな空間で・・・
木村由 http://mushi.info/

プロフィール


木村由 / KIMURA Yu (dance)
幼少から中條富美子に約20年モダンダンスを師事。エイコ&コマとの出会いから踊りを見つめ直す。「ダンスパフォーマンス蟲」を立ち上げ、バニョレ国際振付賞横浜プラットフォームに出場するも、場違いの踊りで酷評。その後、ソロ活動を中心に淡々と踊りに邁進する日々。ダンス白州出演等。2003年から「ちゃぶ台ダンス」を展開中。秩父に住む画家、安藤祐との出会いから、美術とのコラボレーションも行う。

吉本裕美子 / YOSHIMOTO Yumiko (guitar)
ロックバンドの活動を経て、2006年よりエレクトリック・ギターの即興演奏を開始。ダンスや映像との共演のほか、ソロ演奏も行う。2007年よりキッド・アイラック・アート・ホールの年越しイヴェント『除夜舞』に参加。2008年、山田勇男の 8mm短編映画『白昼夢』の音楽を担当。2009年、越後妻有アートリエンナーレのヒグマ春夫パフォーマンス参加。

木村由さんは、機転を利かしたその瞬間の動きができる知的なダンサーです。デュオでじっくり公演に臨みます。会場は隠れ家のような、ジャズ喫茶の雰囲気を受け継いだ文化サロンといった趣のこじんまりとしたスペースです。



宮田徹也さん(日本近代美術思想史研究)が公演評を書いてくださいました。